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ガレランプとアール・ヌーボー

ガラス製ランプの最高峰といえば、ガレランプをおいて他にありません。フランスの工芸家エミール・ガレが残したランプは、美術品として高い値打ちを持っています。このガレの技術を継承したガレ風ランプは、数ある輸入インテリアでも屈指の人気商品です。

ガレの作風は、19世紀後半のヨーロッパを席巻した装飾芸術 "アール・ヌーボー"そのものでした。植物の自由な曲線を用いるデザインは、日本美術の影響も指摘されています。ガレ風ランプが日本で特に人気があるのも納得ですね。


【葡萄】
 

ガラスを削らない“カメオ彫り”

ガレ風ランプの生命とも言える浮き彫り。現代では砂でガラスを削る「サンドブラスト」が中心ですが、アールヌーヴォー・プレミアムは腐食によって浮き彫りがなされており、これがガレ本来の技とされています。

モチーフ部をマスキングで保護し、硫酸とフッ化水素の混合液にひたします。何度も繰り返すと、保護されていない表面が少しずつ腐食して、なめらかなエッチング(浮き彫り)になるのです。

何層も重ねられたガラスは、腐食によって自然なグラデーションを描きます。非常に手間のかかる技ですが、多彩な色が織りなす美しさは圧巻。ガラス芸術の粋をご堪能いただけます。


【葡萄】
 

エミール・ガレと日本美術

"ガラスの詩人"と謳われたエミール・ガレ(1846~1904)。彼と日本美術の出会いは、1867年のパリ万国博覧会でした。徳川幕府が出品した版画や漆器に、21歳のガレは心を奪われました。

ガレのガラス作品には、日本美術へのオマージュが色濃く出ています。最晩年の作品は「ドラゴンフライ(蜻蛉)」。蜻蛉はヨーロッパ人にとって日本の象徴でした。

うっとりするような高級感と、私たち日本人に親しみやすいデザイン。ガレの精神を宿したガレ風ランプは、一生もののインテリアになることでしょう。


【蜻蛉】
 
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